英国のプライバシー監視団体Privacy Internationalの最新調査で、複数の月経トラッキングアプリが、慎重な扱いを要するユーザーの情報をFacebookと共有していたことが明らかになった。「MIA Fem」や「Maya」などのトラッキングアプリは、避妊方法の使用、月経期間、月経に伴う症状などをユーザーが記録した際、その情報をFacebookと共有していたと、現地時間9月9日に同団体が発表した。
すでにBuzzFeed Newsが報じているPrivacy Internationalの調査は、ダウンロード数が100万単位にのぼるアプリを対象に実施されたという。調査では、Plackal Techが提供するMayaや、Mobapp Development LimitedのMIA Femが、ユーザーの個人情報をFacebookなどのサードパーティーと幅広く共有していたことが明らかになった。
Plackal Techはこの件に関するコメントの依頼に応じていないが、Privacy Internationalに語ったところによると、すでにMayaアプリからFacebookのコアSDK(ソフトウェア開発キット)と分析SDKを削除したとのことだ。一方、Mobapp Development Limitedにもコメントを求めたが、回答は得られていない。
Facebookのポリシーでは、同社のSDKやAPIを使用しているサードパーティーのアプリから情報を取得できることになっている。代わりにSDKはアプリに統合されることで、分析機能やFacebookアカウントを使ったログイン機能を提供する。
Privacy Internationalはその他、Linchpin Healthの「My Period Tracker」、Pinkbirdの「Ovulation Calculator」、Grupo Familiaの「Mi Calendario」の各アプリにおいて、ユーザーがいつアプリを開いたかをFacebookに知らせていたことも突き止めた。さらにMi Calendarioは、Facebook SDKの古いバージョンを使用していたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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