子供が起きている間ずっとオンライン状態であることをとがめる保護者がいるが、米国ではそれは大げさかもしれない。米国人は他国の人々に比べてそれほど多くの時間をオンラインで過ごしていないからだ。最近の調査によると、米国は上位5カ国にすら入っていない。
ブロードバンドレビューサイトのBusinessFibre.co.ukがまとめた調査により、国民のインターネット平均利用時間が最も長い国が明らかになった。この調査は、オンラインで多くの時間を過ごす傾向にある性別や年齢層についての洞察も示している。
調査により、フィリピンが世界で最も国民のネット利用時間が長い国で、1日におよそ10時間オンラインであることが明らかになった。2位以下にブラジル、タイ、コロンビアが続いており、ネット利用時間がそれぞれ1日9時間以上となっている。
「DIGITAL 2019」報告書によると、米国の固定インターネット回線の平均接続速度は109.48Mbpsで、モバイルインターネットの平均接続速度は32Mbpsとなっている。
米国人のあらゆるデバイスでのインターネット利用時間は1日平均6時間31分で、ランキング中19位となっている。米国人の1日のモバイルインターネット平均利用時間は2時間24分で、ノートPCやデスクトップPC、タブレットでの平均利用時間は4時間7分。また、米国人のソーシャルメディア平均利用時間は2時間4分となっている。
18~29歳の米国人のインターネット利用率は100%で、65歳以上は73%となっている。
13歳以上の米国人の約4人に3人(76%)はFacebookを利用しており、約5人に2人(44%)がInstagramを、約5人に1人(17%)がTwitterを、約3人に1人(34%)がSnapchatを利用している。また、18歳以上の米国人の半数以上(59%)がLinkedInを利用している。
英国人のあらゆるデバイスでのインターネット利用時間は1日平均5時間46分となっている。
日本のユーザーには、オンラインで時間を過ごすよりもやりがいのあることがあるようだ。日本人のあらゆるデバイスでのインターネット利用時間は1日平均3時間45分で、ランキング中最下位となっている。日本は人口の94%がインターネット利用者だが、モバイルとコンピューターのどちらのネット利用時間も最も少ない。
BusinessFibre.co.ukのIan Wright氏は以下のように述べている。
「ごくわずかのクリックで果てしない量の情報にアクセスできる世界が、私たちの生活に大変革をもたらした。インターネットやコンピューター技術は仕事の仕方や生産性のレベル、世界の見方だけでなく、コミュニケーションの取り方も変えた。
この調査はインターネットに大きく依存している国や、インターネットに依存できるかできないかにおいて制限があるかについての洞察をもたらしている」
オンラインで過ごす時間の統計データを見ると、世界的な平均時間は6時間42分だが、それを上回っている国は17カ国となっている。
明らかにインターネットに依存している国もあれば、それほどでもない国もある。だがオンライン化や仮想通貨、モバイルファーストの買い物などへの移行が進み、オンライン活動は大幅に増加している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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