10代のSNSやテレビの使用時間とうつ病の兆候に関連性--カナダの病院が調査

Shelby Brown (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年07月16日 11時09分

 何年もの間、専門家たちはうつ病など精神衛生上の問題を引き起こす可能性がある要因として、スマートフォンを挙げてきた。カナダのモントリオールにある聖ジャスティン病院の研究者らが現地時間7月15日に発表した調査結果によると、ソーシャルメディアやテレビの使用が増えると、ティーンエイジャーのうつ病の兆候が増加する傾向があるという。

提供:Picture Alliance/Getty Images
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 研究チームのリーダーであるPatricia Conrod氏は15日に発表したプレスリリースで、「われわれの調査では、1年間に何らかのデジタルメディアの使用時間が増えると、その1年間のうちにうつ病の兆候が増えることが分かった」と述べた。

 Conrod氏のチームは、カナダで約4000人のティーンエイジャー(12歳~16歳)を4年間追跡した。高校の学年ごとに、ティーンエイジャーはデジタルスクリーンを見て過ごした時間について自己申告した。ソーシャルメディア、テレビ、ビデオゲーム、コンピューターの使用の4種類のスクリーンアクティビティーに従事した時間をそれぞれ申告した。この調査では、ティーンエイジャーがソーシャルメディア使用やテレビ視聴の増加を報告した場合、うつ病の兆候も増えていることが明らかになった。ただし、ビデオゲームのプレイ時間増加がうつ病につながることは確認されなかった。

 ソーシャルメディアの使用が実際に若者のうつ病発生率の上昇を引き起こしているかどうかを判断するには、さらなる調査が必要だが、今回の調査結果は、うつ病リスクのある若者向けに介入の方策を立てるのに役立つかもしれないとConrod氏は述べた。

 「うつ病リスクが高いことを早期に特定できれば、臨床医と保護者は通常よりもはるかに早い段階で介入することができる」(Conrod氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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