Googleは米国時間9月3日、同社のモバイルOS「Android」の最新バージョン「Android 10」を自社の主力スマートフォン「Pixel」向けにリリースした。同社ではこの先行配信を踏まえて、2019年中には同OSを他社製Android端末へも提供していくとしている。
Android 10では、ダークモードのサポート、セキュリティ設定の改善、着信やメッセージを「バブル」形式でホーム画面に表示する通知機能など、複数の新機能が追加されている。またオーディオの字幕をリアルタイムに作成する「Live Caption」も今秋にリリースされ、GoogleのPixelスマートフォンに最初に提供される予定となっている。
Googleは8月、Androidの従来の命名規則を廃止し、新バージョンはシンプルなAndroid 10という名称にすると述べていた。同社では従来、OSの新バージョンにスイーツの名前を使っていた。
Androidは世界的に圧倒的なシェアを誇るモバイルOSで、全世界で出荷されるスマートフォンのほぼ10台に9台が同OSで動作している。しかし、Androidの新バージョンをめぐるGoogleの最大の課題は、それをユーザーのスマートフォンに実際にインストールすることだ。携帯通信事業者や端末メーカーによっては移行が遅れる可能性があるためだ。
例えば、1つ前のバージョンである「Android Pie」は、Androidスマートフォンの10.4%にしかインストールされていない。Android Pieの前にリリースされた3つのバージョンが、Androidスマートフォンの64.4%を占めている。これとは対照的に、「iPhone」をはじめとするAppleの端末では、88%に同社OSの最新バージョンである「iOS 12」がインストールされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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