暗号化メッセージサービスのTelegramが2019年秋に独自の仮想通貨(暗号資産)を提供する計画だと、The New York Timesが米国時間8月27日付で報じた。Facebookが先日発表した仮想通貨「Libra」のように、世界中で送金が可能な、新しいオンライン通貨としての機能を持たせる構想だという。
NYTの報道によると、Telegramの新しいデジタル通貨は「Gram」という名称で、10月末にもサービスを開始する。Telegramは全世界に広がる数億人のユーザーにデジタルウォレットを提供する計画だという。
米CNETはTelegramにコメントを求めたが、回答は得られていない。
FacebookとパートナーのLibraに関する取り組みとは異なり、TelegramのGramに関する動きはこれまでほぼ水面下で進められてきた。Telegramは2017年に仮想通貨に関する取り組みを開始し、2018年には当時計画していた新規通貨公開(ICO)により投資家から17億ドル(現在のレートで約1800億円)を調達したと報じられている。
Gramはビットコインのような分散型となり、Telegramはコントロールしないとされていることから、政府による規制を回避しやすくなる可能性もある。一方のLibraは、6月に構想が発表されて以降、Facebookとパートナーが規制当局から厳しく追及されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築