Amazon傘下のスマートドアホンメーカーのRingが、自社と提携しているすべての警察署を示した公式マップを公開した。これを見ると、Ringが多くの地域で急速に警察当局の関係を深めていることがわかる。ユーザーは、地元の警察署がRingと連携している数百の警察署の1つであるかどうかを、このマップで確認できる。
「Active Law Enforcement Map」と呼ばれるこのマップは米国時間8月28日に公開された。マップには、米国でRingと提携しているすべての警察署が、提携開始日などの情報とともに表示されている。
原文記事の公開時点で、このマップには405の警察署が表示されていたが、この数は今後増える可能性がある。The Washington Postがこのマップが公開される4時間前に報じた記事では、公式な数は401だった。Ringが自社と提携している警察の数を公表したのは今回が初めてのことだ。同社は2018年初頭から、警察当局への売り込みを始めている。
2018年に8億3900万ドル(当時のレートで約900億円)でAmazonに買収されたRingは、玄関先の状況を確認し、その様子を記録できるカメラ付きドアホンを販売している。2018年5月には「Neighbors by Ring」というアプリをリリースした。同社が「デジタル自警」ツールと呼ぶこのアプリを使えば、泥棒らしき怪しい人物、あるいは動物がカメラの前をうろついているところを撮影し、その映像をこのソーシャルネットワークにアップロードできる。
Ringは2018年に警察との提携を開始した。同社が提供する警察当局向けの「Law Enforcement Portal」と呼ばれるマップを利用することで、警察官はNeighbors経由で住民に警戒を呼びかけたり、映像の提供を求めたりできる。Ringは警察に宛てたメールの中で、自社が提供している監視ツールに関する詳細は公開するべきではないと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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