スクーターはいま大きな人気を集めているため、多くの企業が市場参入を試みているようだ。まずBirdやLimeが参入し、UberやLyft、さらにはSegwayがそれに続いた。他にもどの企業が後に続くか分からない状況の中、韓国の自動車メーカーの現代自動車(ヒュンダイ)がスクーター市場に新たに参入しようとしていることが、現地時間8月26日付けの同社の発表により明らかになった。
そうだ、「Veloster」や「Palisade」などの車を製造している同社が、電動二輪スクーターの製造を検討しているのだ。さらに驚くべきことに、このスクーターは今後ヒュンダイや起亜自動車の車に搭載できる可能性がある。
これは風変わりでありながら素晴らしいアイデアに聞こえるが、じつは最初に思い付いたのはヒュンダイではなかった。本田技研工業(ホンダ)が1980年代半ばに、折り畳めるガソリン式トランクバイク「モトコンポ」を搭載できる小型車「シティ」を発売している。いまでも最高に素晴らしいものの1つだ。
ヒュンダイがこのたび開発したスクーターのプロトタイプは最高時速20kmで、1度の充電でおよそ20km走行できるという。また、多くのレンタルスクーターとは異なり、後輪駆動となっている。つまりウイリー走行できるということだ。
このスクーターはリチウム電池で駆動し、車に搭載されると自動的に充電される。その他の素晴らしい機能として、スクーターの前輪にサスペンションが設けられているので、荒れた路面でもスムーズな走行ができる。
「これは車に搭載できる個人用スクーターで、今後ヒュンダイモーターグループの車両に搭載される可能性がある。当社は顧客の生活をできるだけ楽で楽しいものにしたい。当社の個人用電動スクーターにより、ファーストワンマイル/ラストワンマイルの移動が楽しくなり、都心の混雑や排出ガスの軽減にも役立つ」とヒュンダイモーターグループのロボティクスチームを率いるDongJin Hyun氏は述べた。
ヒュンダイによると、スクーターの走行距離を7%延ばせる回生ブレーキシステムが今後開発される可能性があるという。スケートパークでこの電動スクーターを走らせてテールホイップ(後輪を浮かせて前輪を軸にバイクの向きを半回転させる技)ができるかについては言及していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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