現代自動車がウェアラブル外骨格を開発中--作業員の負担軽減や効率化目指す

Andrew Krok (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2018年10月24日 12時24分

 Hyundai Motor(現代自動車)にロボティクス部門があることを知っているだろうか。このロボティクス部門から生み出される最新の成果は、人々が次に乗ることになるかもしれない自動車を組み立てる作業員に多大なメリットをもたらす可能性がある。

 現代自動車は現地時間10月23日、ロボティクス部門が2つの新たなウェアラブル外骨格を開発していると発表した。組立ラインの労働者向けの他の多くの技術開発と同様に、これらの新しいウェアラブルデバイスも、効率の向上と、労働者が負傷するリスクの軽減を目的としている。

 「Hyundai Chairless Exoskeleton」(H-CEX)は膝を保護することを目的としている。作業員は、腰、腿、膝にベルトを装着してH-CEXを身体に固定する。H-CEXの総重量は1.6kgで、2本の人工脚が付いている。作業員がかがむとこの人工脚が椅子のような役割を果たし、身体への負担を軽減する。H-CEXは、3つの異なる角度を設定でき、最大150kgの重量に対応している。現代自動車は2017年、北米の同社工場でH-CEXをテストした。

 「Hyundai Vest Exoskeleton」(H-VEX)も、身体にかかる圧力を緩和することに重点を置いているが、特に膝より上への負担を軽減する。腕を頭上に上げて作業する場合に、さらに60kgの力をユーザーに加えることで、作業員の首と背中にかかる負担を軽減する。H-VEXは、2018年末から米国でテストが実施される予定だ。

Hyundai
提供:Hyundai

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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