米国を拠点とする半導体製造企業のGLOBALFOUNDRIES(GF)は、台湾のプロセッサー大手Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)を特許侵害で提訴した。GFは、TSMCに特許16件を侵害されたと主張しており、問題の技術を搭載したデバイスの米国とドイツへの輸入差し止めを求めている。
TSMCが製造するチップは、Apple、Qualcomm、Google、OnePlus、TCL、Lenovo、Motorolaなどの多くの製品に搭載されている。
AppleやQualcommは独自のプロセッサーを設計している(Appleの最新の「A12 Bionic」やQualcommの「Snapdragon 855」など)が、特許侵害を申し立てられたチップを実際に製造しているのはTSMCで、これらのチップは製造後、「iPhone XS」や「Google Pixel」などのデバイスに組み込まれる。
GFの訴状では、被告に計20社を挙げている。この訴状は米国時間8月26日、米国際貿易委員会(ITC)、米デラウェア州地区および米テキサス西部地区の米連邦地方裁判所、ドイツのデュッセルドルフおよびマンハイムの地方裁判所に提出された。
GFは、特許を侵害されたとしているチップが搭載された製品の輸入差し止めに加えて、「TSMCがGF独自の技術を違法に使用して数百億ドルを売り上げたことに基づいて、TSMCから相当額の損害賠償」を求めると述べている。
TSMCは27日の声明で、訴状について確認中だが、申し立ては根拠のないものだと確信していると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」