Facebookは、アプリやウェブサイトが同プラットフォームと共有するデータをユーザーが確認したり制御したりできるようにする新機能をリリースした。これは「Off-Facebook Activity」(Facebook外のアクティビティ)という名称で、ユーザーはこの機能を利用して、サードパーティーのアプリがアクセスできる情報の種類やその利用目的を追跡することが可能になる。
たとえば、あるユーザーが「Galaxy Note10」の購入を検討している場合、Facebookはユーザーが検索した対象を把握し、同スマートフォンのターゲティング広告を表示することができる。新しいプライバシー保護機能により、ユーザーはFacebookに対し、ユーザーのアカウントから取得した情報を外部と共有しないよう指示できるようになり、そうしたターゲティング広告は表示されなくなる。
同機能のリリースに先立ち、Facebookは米連邦取引委員会(FTC)から50億ドル(約5400億円)の制裁金を科されたほか、ユーザーのプライバシー保護を強化することを義務付けられた。
Facebookは3月、広告ライブラリー「Why am I seeing this ad?」(この広告が表示されている理由)をアップデートして、新機能「Why am I seeing this post?」(この投稿が表示される理由)を追加すると発表していた。この機能は、ニュースフィードに表示される友達、Facebookページ、Facebookグループからの投稿記事をユーザーが制御するのに役立つ。同社はOff-Facebook Activityについて、さらなる透明性と制御をユーザーにもたらすものだとしている。
現在のところ、Off-Facebook Activityはアイルランド、韓国、スペインでのみ利用できるが、今後数カ月の間に他の国でもリリースされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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