Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」の提供開始が数カ月後に迫るなか、NVIDIAがその強力なライバルとなるゲームサービス「GeForce NOW」を本格的に開始する準備を着々と整えていても驚きではない。同社はドイツで開催中のビデオゲーム見本市「Gamescom 2019」で現地時間8月20日、これまで未対応だった主要プラットフォームである「Android」をサポートすることを明らかにした。GeForce NOWは現在、北米と欧州で「macOS」「Windows」「SHIELD」向けにベータ版が提供されており、Android向けもまずベータ版が提供されることになる。
NVIDIAはまた、GeForce NOWのスケーラビリティ、品質、パフォーマンス、および安定性を(うまくいけば)さらに高めるため、3月に発表した「NVIDIA RTX」ブレードサーバーをGeForce NOWのネットワークに導入する。まず、ドイツと米カリフォルニア州で導入を開始する。
なお、NVIDIAはAndroid向けサービスについて、「Android搭載スマートフォンではゲームパッドなしにプレイできないゲームがある」として、Bluetooth対応ゲームパッドの利用を強く勧めている。
ただし、有料サービスに移行した際にはどれくらいの金額を課金する予定なのか、また今後も「プレイ時間」に基づく課金プランしか提供しないのかについてはわかっていない。この2つは、まだNVIDIAが回答を示していない大きな疑問点だ。
GeForce NOWは、どちらか言えば処理能力の低いデバイスでゲームをプレイできるようにするため、クラウド上でレンダリングして、フレームを「ストリーミング」し、ユーザーの入力をクラウドに送り返すしくみになっているが、プラットフォーム経由でゲームを購入できない点や、プレイし放題のプランを提供していない点が珍しい。アプリは基本的に、ユーザーがすでに所有している(GeForce NOW対応の)ゲームのハブとして機能し、ユーザーが「プレイ」ボタンを押すと「Steam」などそのゲーム用のランチャーが実行される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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