GPUメーカーのNVIDIAは、あるアナリストがコンピューティング分野の「構造的転換」と呼ぶ変化の恩恵を受けているのかもしれない。実際、同社はすべての部門で好調な業績を上げている。
NVIDIAが発表した2018会計年度第1四半期決算(4月29日締め)の内容は上々で、アナリストの予測をやすやすと上回った。データセンター好調の波に乗り、人工知能(AI)や機械学習向けのGPUをアップグレードしたことが功を奏している。主力のゲーム向け事業も、品薄や価格の上昇、「Fortnite」などの新作ゲームのリリースにより好調に推移している。さらに同社は、テクノロジ分野の最新トレンドである仮想通貨の恩恵も受けているようだ。
それどころか、NVIDIAの第1四半期決算と(仮想通貨関連の売上高が前期の3分の1に減少するとする)第2四半期予測は、仮想通貨のマイニングブームが今後一段落するとの見通しさえもたらしている。要するに、同社は株式市場を左右する大手IT企業の仲間入りを果たしつつあるのだ。
NVIDIAの第1四半期は、純利益が12億4400万ドル(1株当たり1.98ドル)だった。売上高は32億700万ドルで、前年同期比66%の増加となっている。非GAAPベースの利益は希釈化後1株当たり2.05ドルだった。第2四半期の売上高は31億ドルとNVIDIAは予測している。
NVIDIAに一体何が起こっているのだろうか。それについて、JefferiesのアナリストMark Lipacis氏が解説している。Lipacis氏によると、NVIDIAはAIやニューラルネットワークに必要な並列処理を中心に発展する、コンピューティングの新たな潮流をリードしているという。またNVIDIAは、AIを中心とする開発者向けおよび教育目的のさまざまな取り組みを進めているが、このようなエコシステムがまだ十分に評価されていない状況だとLipacis氏は主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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