マイクロソフト、視線だけで操作できるゲーム「Eyes First」を無償公開

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 桑井章裕 長谷睦 (ガリレオ) 編集部2019年06月20日 12時33分

 Microsoftは、言語と動作に障害のある人が視線の動きを使ってプレイできる「Eyes First」シリーズの無料ゲームを4つ発表した。

 これらの新たなゲームは「Windows 10」向けで、Microsoft Researchが開発した。タイルを正しい順に並べるパズルゲーム「Tile Slide」、記憶ゲーム「Match Two」、計算パズルゲーム「Double Up」、迷路ゲーム「Maze」がある。


提供:Microsoft/YouTube

これらのゲームは、「Windows 10 バージョン1803」で導入されたWindows 10のアイトラッキング(視線追跡)APIを活用したものだ。このAPIは「Windows 10 バージョン1701」で組み込まれたユーザー補助機能「Eye Control(視線制御)」をさらに発展させたものだ。

 Microsoftはこれらのゲームを開発した目的について、ユーザーが視線制御を楽しみながら身につける方法を提供し、「視線を用いたほかの支援技術にも応用可能なスキルを学ぶため」だと説明している。これらのゲームはマウスやタッチスクリーンでもプレイ可能だ。

 Microsoftでは、開発者が「Windows 10 Gaze Interaction Library」を利用して、ユーザー補助アプリ開発の課題に取り組むことを期待している。

 「Eyes First」ゲームをプレイするには、Tobii製のデバイスなど対応するアイトラッカーを準備する必要がある。

 また、設定ページの「Ease of Access」(簡単操作)セクションにある「Eye control」(視線制御)を有効化する必要もある。

 Microsoftによる視線制御への取り組みは、アメリカンフットボールのプロリーグ「NFL」の元選手であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患ったSteve Gleason氏からの依頼に端を発している。ALSを患った場合でも、眼球の筋肉だけは萎縮の影響を受けないケースが多いとされている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]