Microsoftは、言語と動作に障害のある人が視線の動きを使ってプレイできる「Eyes First」シリーズの無料ゲームを4つ発表した。
これらの新たなゲームは「Windows 10」向けで、Microsoft Researchが開発した。タイルを正しい順に並べるパズルゲーム「Tile Slide」、記憶ゲーム「Match Two」、計算パズルゲーム「Double Up」、迷路ゲーム「Maze」がある。
これらのゲームは、「Windows 10 バージョン1803」で導入されたWindows 10のアイトラッキング(視線追跡)APIを活用したものだ。このAPIは「Windows 10 バージョン1701」で組み込まれたユーザー補助機能「Eye Control(視線制御)」をさらに発展させたものだ。
Microsoftはこれらのゲームを開発した目的について、ユーザーが視線制御を楽しみながら身につける方法を提供し、「視線を用いたほかの支援技術にも応用可能なスキルを学ぶため」だと説明している。これらのゲームはマウスやタッチスクリーンでもプレイ可能だ。
Microsoftでは、開発者が「Windows 10 Gaze Interaction Library」を利用して、ユーザー補助アプリ開発の課題に取り組むことを期待している。
「Eyes First」ゲームをプレイするには、Tobii製のデバイスなど対応するアイトラッカーを準備する必要がある。
また、設定ページの「Ease of Access」(簡単操作)セクションにある「Eye control」(視線制御)を有効化する必要もある。
Microsoftによる視線制御への取り組みは、アメリカンフットボールのプロリーグ「NFL」の元選手であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患ったSteve Gleason氏からの依頼に端を発している。ALSを患った場合でも、眼球の筋肉だけは萎縮の影響を受けないケースが多いとされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス