ストリーミング音楽配信サービスのSpotifyは、これまでベータ版として提供していたポッドキャスト配信者向けダッシュボード「Spotify for Podcasters」について、正式版を提供開始した。
ポッドキャストはAppleの音楽プレーヤー「iPod」を切っかけに人気の出た音声コンテンツで、目新しいものでない。しかし、常時接続インターネット回線の普及にともなう音楽配信サービスの人気上昇や、各種スマートスピーカーの登場に影響されたのか、最近になってポッドキャストの価値が見直されている。ちなみに、Spotifyのポッドキャスト聴取者は2019年初めから倍増したそうだ。
Spotify for Podcastersを使うと、配信したポッドキャスト番組の各種聴取データが得られる。たとえば、聴取者数、聴取者の性別や年代、平均聴取時間などの確認が可能。現在75カ国以上に2億人以上いるSpotifyのユーザーは、好みのポッドキャスト番組を探している。そうした潜在的なリスナーを番組のファンへ変えるには、聴取状況のデータが重要だという。
Spotifyは、ポッドキャスト企業の買収や、オバマ前米大統領夫妻のポッドキャスト制作など、ポッドキャスト事業に注力。Googleのポッドキャスト用アプリリリース、検索結果へのポッドキャスト情報表示、Appleのポッドキャスト番組独占権の買取計画に関する報道など、注目度は高い。
Spotify for Podcastersの紹介ビデオ(出典:Spotify/YouTube)
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