Googleの教育事業部門「Google for Education」は、学習プラットフォームの「Assignments」と「Classroom」で、学生の課題をチェックして独創性や盗用の有無を調べる新機能の提供を開始した。
「originality reports」(独創性レポート)と呼ばれるこの機能によって、教員と生徒や学生は課題について、引用が適切に行われ、盗用がないことをチェックできる。
originality reportsは、生徒や学生の文章を膨大な量のウェブページや書籍と照合し、引用として扱うべき文章や、ウェブ上のコンテンツに似た語句を含む文章を強調表示する。
生徒や学生は、課題を提出する前に最大3回までoriginality reportsを利用できる。originality reportsは、外部ソースへのリンクを張り、教員が確認できるよう文章内に結果を埋め込む。また学校は、生徒や学生が過去に提出した課題のプライベートレポジトリーを構築し、originality reportsを利用して、生徒や学生間で一致するものを探せる。教員は、指導科目ごとに最大3つの課題でoriginality reportsを無料で利用できるようになる。「G Suite Enterprise for Education」にアップグレードすれば、教員は無制限にアクセスできる。
originality reportsは、幼稚園から高校までの生徒を対象とするClassroomだけでなく、高等教育の教員向けのシステムであるAssignments(ベータ版)にも組み込まれている。以前は「Coursework」として知られていたAssignmentsは、学習管理システムと連携したり、「Googleドライブ」「Googleドキュメント」「Google検索」にリンクするアドオンとして統合したりできるよう設計されている。Classroomは一般に、「Chromebook」の導入と併せて、幼稚園から高校までの教育機関で利用されている。
Googleは6月、新学期(米国では通常9月~)を前に「G Suite for Education」をアップデートし、「Chromebook App Hub」も公開した。Googleの教育向けのソフトウェアおよびクラウド戦略は、教育分野におけるChromebookの勢いを利用することを狙っている。
Assignmentsは、生徒や学生の作業の流れをもっと容易なものにし、スタンドアロン型や統合型の学習管理システムと連携させてソフトウェアを実行できると、Googleは述べている。Assignmentsは、G Suite for Educationの一部となる予定で、すでに「Canvas」と連携しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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