暑い毎日が続くと、食欲がわかないばかりか、やる気も起きなくなりがちだ。なので、何か具体的な行動を起こすというよりは、自分の今の仕事や生活について、ぼーっとしながらでも考えてみるというのはどうだろう。自分や自分の周りの人たちの生き方だけではない、世の中には「こんな生き方もあるのか」という生活や仕事をしている人は多い。その一端に触れてみるのもいいだろう。
「入社したら一生安泰」な時代は終わった。どれほどの大企業でも、明日突然会社がなくなるということも十分考えられる。あるいは、所属部署がなくなったり売られたりということもある(ちなみに筆者は、所属部署がなくなったことをきっかけにフリーランスになった)。そのような時、武器になるのは自身に身についている考え方や技術そのもの、「ポータブルスキル」だ。
会社は自分を守ってはくれない。自分の身は自分で守らないとならない。「その時」になってから急に慌てても、スキルは一朝一夕には身につかない。普段から意識して実践していくことが重要だ。本書では、ポータブルスキルとしてどのようなものが求められるのかを知るとっかかりとして非常に参考になる。
筆者がフリーランスになったのは10年も前だが、当時はフリーランスという言葉もまだ一般的ではなく、フリーランス(個人事業主)向けの本は確定申告に関するものくらいしかなかった。本書のように分かりやすい本があったら、いろいろと心強かったのにと思う。
本書は、フリーランスとは何なのか、どのような仕事があるのか、フリーランスに向く人向かない人、収入のこと、確定申告のことなど、フリーランスになりたい人、既にフリーランスだが分からないことがあって困っている人に役立つ情報が集約されている。安易にフリーランスになるのは全くお勧めしないが、安易でないとなれないのがフリーランスという気もしないでもない。まずは本書を一読してから考えてみて欲しい。
有名な(あるいはよく名前を見かける)ビジネス書をいろいろと読んでみるのも、自分の現状を考えるときに役立つ。とは言え、忙しくて「いろいろ」なんて読んでいられないという人も多いだろう。忙しくても、話題のビジネス書の要点だけでも知りたいという人にぴったりなのが本書だ。
「LIFE SHIF」「U理論」「自分の小さな『箱』から脱出する方法」など、書店のビジネス書コーナーに行ったり、Amazonでビジネス書のカテゴリを見たことがあれば、一度は目にしたであろうタイトルの本の要点をサクッと教えてくれる便利な本だ。著者がどのように本を読んでいるかという読書術についても知ることができるので、これからもっと本を読んでみたいという人にもお勧めだ。
「趣味」があるからこそツライ仕事も頑張れる。趣味が主体の人生だが、そのためなら仕事もテキパキこなすし、会社が納得する成果も出す。なぜなら、定時に帰るため、いざという時に休みを取りやすくするため。オタクと一口に言っても、対象はアイドル、舞台俳優、コスプレなど多岐にわたる。しかし、趣味を生きる原動力として毎日を突っ走っているのは変わらない。
オタクはまず体力と行動力がある。1日きっちり仕事をした後に、イベントに出かけて行き、翌日も普通に出社して仕事をする。出張先からイベントに駆けつけることも厭わない。本書では、好きなもの(こと)があることの強さと楽しさを垣間見ることができる。
こうして色々な人の生き方を見てくると、「自分」という人間についても、改めて考えてみたくなるかもしれない。いろいろな考えが浮かんできたり、やりたいこと、やらなければいけなかったことを思い出したりもするだろう。そういったことは、頭に浮かんだ瞬間から、どんどん消えていってしまうものでもあるので、ノートに書き出してみるといい。
バレットジャーナルの基本は、とてもシンプルで、紙とペンさえあれば、すぐに始められる。そして、なにより頭がスッキリと整理されるのだ。シンプルな場所には収まらない内容は、別のフォーマットが受け皿となっていくが、それも同じノートの中に書けば済む。シンプルなまま使い続けることもできれば、デコレーションして自分だけの豪華なノートにすることもできる、その自由さがお勧めだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」