Appleは、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)を融合するヘッドマウントディスプレイとコントローラーで構成される複合現実(MR)システムの特許を出願した。出願書類によると、このヘッドセットは「ユーザーの環境に仮想コンテンツを重ねた3Dバーチャル映像」を表示するものだという。このヘッドセットについては、Varietyが先に報じていた。
AppleがVR/ARヘッドセットの開発に取り組んでいることは、2018年4月に米CNETが初めて報じた。情報筋によると、Appleは左右に8Kディスプレイを搭載し、ARとVRの両方を表示できるヘッドセットを開発しているという。このプロジェクトの開発コード名は「T288」で、2020年に発売予定とされていた。
この出願書類は2019年3月に提出され、その後7月18日に公開された。
出願書類によれば、ヘッドセットには左右のディスプレイ、色彩、明度、方向などの光情報を収集するセンサー、ユーザーの体勢と動きを追跡するヘッドポーズセンサ、動きと位置を追跡するワールドマッピングセンサー、視線追跡センサー、表情を追跡する下顎センサー、位置、動き、ジェスチャーを追跡するハンドセンサー、顔の表情を追跡する眉センサー、センサー情報を増幅する慣性計測ユニット、左右のカメラを備えているようだ。
コントローラーには1基または複数のプロセッサーも搭載されると、Appleは説明している。
「コントローラーは、1基または複数の視線追跡センサーと1基または複数の下顎センサーから収集した情報を、少なくとも部分的に利用し、ユーザーの顔のアバターを3Dバーチャル映像でレンダリングして表示するように設定される」と出願書類に記載されている。
VRシステムには、透過型液晶方式(LCD)、デジタルライトプロセッシング方式(DLP)、反射型液晶方式(LCOS)のいずれか、または「左右の画像をピクセル単位で走査して装着者の目に投影する網膜投影システム」を使用する可能性もあるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」