Instagram、「いいね!」数を非表示にするテスト--日本など7カ国で

Daniel Van Boom SEAN KEANE (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年07月22日 08時18分

 写真共有サイトのInstagramと親会社のFacebookは、「いいね!」の数を非表示にするテストを実施している。ユーザーのストレスを解消する狙いがあるようだ。Instagramは、特に若者ユーザーの心の健康を損ねる場合があるとの見方がある。友達やインターネット上の有名人の注目を浴びる写真や動画に張り合おうとして、疲れてしまう可能性がある。Instagramの責任者Adam Mosseri氏は6月、この取り組みについて示唆していた。

Instagram
提供:Picture Alliance

 Instagramは、5月にカナダで同様のテストを実施したが、オーストラリアでもこのアプローチをテストしている。新しいシステムでは、ユーザーには自分の写真の「いいね!」数が表示されるが、フォロワーはその数を見ることができない。同じように、他人の写真の「いいね!」数を見ることはできない。

 Facebookのオーストラリアとニュージーランドでパブリックポリシー責任者を務めるMia Garlick氏は、「Instagramを、ユーザーが快適に自分を表現できる場所にしたいと思う」と述べた。「このテストによって、投稿にどれだけの『いいね!』が付くかというプレッシャーを取り除き、ユーザーが好きなものを共有することにフォーカスできるようにしたい」(Garlick氏)

 Instagramは米国時間7月18日、現在オーストラリア、ブラジル、カナダ、アイルランド、イタリア、日本、ニュージーランドでこのテストを実施しているとツイートした。

 英国の王立公衆衛生協会の調査では、5つの主要ソーシャルネットワークのうち、若者の心の健康にとって最も有害なSNSがInstagramであることが明らかになったと報じられた。2位はSnapchatで、Facebook、Twitter、YouTubeと続く。Instagramは「いいね!」数を非表示にする試みのほか、Instagramからいじめを排除しようと取り組んでいる。

 Instagramは4月、Facebookの開発者会議F8で、いじめ撲滅に向けた新機能を実験していると発表していた。7月には、不快なコメントを投稿しようとするユーザーに再考を促す人工知能(AI)を利用した機能を導入している。例えば、ユーザーは「お前はとてもブサイクでバカだ」と入力すると、「本当にこれを投稿しますか」という通知を受けることになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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