写真共有サイトのInstagramと親会社のFacebookは、「いいね!」の数を非表示にするテストを実施している。ユーザーのストレスを解消する狙いがあるようだ。Instagramは、特に若者ユーザーの心の健康を損ねる場合があるとの見方がある。友達やインターネット上の有名人の注目を浴びる写真や動画に張り合おうとして、疲れてしまう可能性がある。Instagramの責任者Adam Mosseri氏は6月、この取り組みについて示唆していた。
Instagramは、5月にカナダで同様のテストを実施したが、オーストラリアでもこのアプローチをテストしている。新しいシステムでは、ユーザーには自分の写真の「いいね!」数が表示されるが、フォロワーはその数を見ることができない。同じように、他人の写真の「いいね!」数を見ることはできない。
Facebookのオーストラリアとニュージーランドでパブリックポリシー責任者を務めるMia Garlick氏は、「Instagramを、ユーザーが快適に自分を表現できる場所にしたいと思う」と述べた。「このテストによって、投稿にどれだけの『いいね!』が付くかというプレッシャーを取り除き、ユーザーが好きなものを共有することにフォーカスできるようにしたい」(Garlick氏)
We’re currently running a test that hides the total number of likes and video views for some people in the following countries:
— Instagram (@instagram) 2019年7月17日
✅ Australia
✅ Brazil
✅ Canada
✅ Ireland
✅ Italy
✅ Japan
✅ New Zealand pic.twitter.com/2OdzpIUBka
Instagramは米国時間7月18日、現在オーストラリア、ブラジル、カナダ、アイルランド、イタリア、日本、ニュージーランドでこのテストを実施しているとツイートした。
英国の王立公衆衛生協会の調査では、5つの主要ソーシャルネットワークのうち、若者の心の健康にとって最も有害なSNSがInstagramであることが明らかになったと報じられた。2位はSnapchatで、Facebook、Twitter、YouTubeと続く。Instagramは「いいね!」数を非表示にする試みのほか、Instagramからいじめを排除しようと取り組んでいる。
Instagramは4月、Facebookの開発者会議F8で、いじめ撲滅に向けた新機能を実験していると発表していた。7月には、不快なコメントを投稿しようとするユーザーに再考を促す人工知能(AI)を利用した機能を導入している。例えば、ユーザーは「お前はとてもブサイクでバカだ」と入力すると、「本当にこれを投稿しますか」という通知を受けることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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