写真共有アプリInstagramの責任者であるAdam Mosseri氏が、「CBS This Morning」のGayle King氏とのインタビューで、Instagramにまつわるさまざまな議論について語った。先ごろ出回ったFacebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏のディープフェイク動画の話をKing氏が持ち出すと、Mosseri氏は、この動画がすぐに削除されない理由を説明した。
Mosseri氏は、「今はディープフェイクを制限できるポリシーがない」と述べた。「そのようなポリシーを策定するべきなのか、またその場合はディープフェイクの定義をどうするのか、判断しているところだ」(Mosseri氏)
ディープフェイクは、人が実際にはとっていない言動をしているように見せかける偽造動画だ。Mosseri氏は、Zuckerberg氏がInstagramを傘下に持つFacebookのCEOだという理由だけでZuckerberg氏のディープフェイク動画を削除するのは不適切だと語る(注:CBSは米CNETの親会社だ)。
Mosseri氏はインタビューで、「われわれが原則を定めておく必要がある。そうした原則については明白にしなければならない」と話した。「現在、安全と言論のバランスをとろうとしており、このバランスが本当に難しい。今注力するべき最も重要なことは、そうしたコンテンツをより迅速に見つけられるようにすることだ。それができるようになったら、見つけた時に削除するかどうかという次の議論に進める」
Mosseri氏は、ソーシャルメディアプラットフォームであるInstagramが、人々の会話に聞き耳を立て、話されている内容に基づいて広告を表示しているのかというKing氏の質問にも答えた。一言で言うと、やっていないという回答だった。
「そういうことが起こるとしたら2つ考えられる。1つは偶然だ」とMosseri氏は述べた。「もう1つは、ユーザーが最近になってそのようなコンテンツに触れたため、それが最初に出てくる関心事となり、話題にしているのかもしれないということだ。食べ物やレストランに大きな関心がある人なら、FacebookやInstagramであるレストランを見て、実際に気に入るというようなことがあるだろう。それが一番の関心事となる。それは潜在意識にあり、後になって湧き出るのかもしれない」(Mosseri氏)
米CNETはInstagramにコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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