睡眠の質を高める方法の1つとして、起床時刻にアラーム音を鳴らさず、部屋の照明を少しずつ明るくするなどして無理なく目覚めさせる、というものがある。FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏も、このアイデアを形にした「sleep box」というデバイスを自作し、その効果を実感している。
今回紹介するのは、Zuckerberg氏のsleep boxを参考にして開発された睡眠支援デバイス「Zucklight」だ。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Zucklightは、大きさが12.7×12.7×8cmの、伏せた升に似ているシンプルな形状のデバイス。ベッドサイドのテーブルなどに置くと、起床時刻にほのかな明かりを点灯し、自然に目覚めさせてくれる。光の色と明るさなどは、Bluetooth経由で連携させたスマートフォンの専用アプリから設定する。
時刻などの情報は一切表示せず、起きるべき時刻にならないとLEDも点灯させない。そのため、夜中など早すぎるタイミングで目が覚めてZucklightを見ても時刻が気にならず、安心して再び眠れるという。起床時刻が近づくにつれ光の色を変化させる機能もある。
Qi対応のワイヤレス充電機能を備え、スマートフォンなどを上に置けば最大10Wの出力で充電できる。さらに、温度と湿度、二酸化炭素(CO2)を計測するセンサーも搭載。寝室が快適かどうか客観的に確かめられる。睡眠の質に悪影響を及ぼすといわれるCO2については、濃度が高くなるとアラームで警告して換気などを促す。
なお、Zuckerberg氏のアイデアをベースに開発し、名称まであやかったZucklightだが、製品化の許可をZuckerberg氏側に依頼中。広報担当者によると、Zuckerberg氏はZucklightの存在を知っているはずだが、今のところトラブルにはなっていないそうだ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月13日まで。記事執筆時点(日本時間7月18日19時)でキャンペーン期間は25日残っているが、すでに目標金額5000ドル(約54万円)を大きく上回る約12万2000ドル(約1320万円)の資金を集めている。Zucklightの開発チームは、支援金が10万ドル以上になったら音声アシスタント機能「Google Home」「Amazon Alexa」を追加搭載する方針。
Zucklightの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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