クラウドファンディングというと、製品化や量産に必要な資金を集めるキャンペーンが一般的ではある。しかし、資金に余裕のある大企業がテストマーケティングやプロモーションの一環として利用する例も増えている。
今回は、キヤノンの米国販売会社、Canon U.S.A.が「Indiegogo」で開始したアクションカメラ「Canon IVY REC」のキャンペーンを紹介しよう。
Canon IVY RECは、サイズが約110.5×45.2×18.5mm、重さが約86gという、細長い直方体をしたコンパクトなカメラ。カラビナのようなクリップが設けられており、バッグや洋服の紐などにぶら下げて気軽に持ち歩ける。三脚に固定したり、ストラップを取り付けたりすることも可能。
水深1mに30分間沈めても問題ない防水性、高さ2mからの落下に耐える耐衝撃性、IP6X相当の防じん性を備え、アウトドアでの使用に適しているという。操作はシンプルで、ダイヤルを回して撮影モードを選び、シャッターボタンを押すだけ。
撮像素子は、3分の1インチ型1300万画素のCMOSセンサーで、Full HD(1920×1080ピクセル)、60fpsのビデオや写真が撮れる。ビデオ1本の連続撮影時間は最大で約10分。画角は対角約78°。Canon IVY RECはファインダーとして機能するディスプレイを備えていないが、クリップ部がビューファインダーになる。
無線LAN(Wi-Fi)とBluetoothに対応しており、撮影済みの写真やビデオはスマートフォン用アプリ「Canon Mini Cam App」を介してSNSなどにすぐ投稿できる。さらに、アプリは遠隔ビューファインダー機能を搭載する。
Canon U.S.A.はこのキャンペーンを、出荷対象地域を米国に限定した先行販売として運営。記事執筆時点(日本時間7月11日11時)で、もっとも安い30%割引価格9866円の販売枠は完売済み。20%割引となる1万1275円の販売枠は68個、7%割引の1万3010円は400個が残っている。
Canon IVY RECの紹介ビデオ(出典:Canon U.S.A./YouTube)
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