米航空宇宙局(NASA)は、土星の衛星「タイタン」にマルチコプター型ドローン「Dragonfly」を送り、生命活動に関する物質の有無などを調査すると発表した。Dragonflyは、2026年に打ち上げられ、2034年にタイタンへ到着する予定。
タイタンは土星最大の衛星で、大気を持つほか、液体のメタンやエタンでできた海があり、生命存在の可能性が指摘されている。タイタンの大気は密度が地球の4倍あって濃いうえ、重力が小さいため、ドローンが飛行できるそうだ。
Dragonflyは、4組のダブルローターを備えるマルチコプター。タイタンでの実験に成功すれば、地球外の天体で初めて飛行して移動する探査機になるという。
タイタンでは数十カ所でサンプルを採取し、生命活動に関する化学反応などを調べる。2年半以上におよぶ調査で、総移動距離は175kmを超える見通し。
Dragonflyの紹介ビデオ(出典:NASA/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス