アバナードは、6月21日にオフィスツアーを開催。新オフィスをお披露目した。また、同社が力を入れているワークプレース体験についての説明もあわせて行った。
アバナードは、マイクロソフトとアクセンチュアの合弁会社として設立。システムインテグレーションやマイクロソフト製品の導入支援、コンサルティングなどの事業を展開している。
今回の新オフィスは拠点を集約する形で5月に移転。面積は約2.5倍の1355平方メートルになったという。主に「フォーカスして作業できるエリア」「リラックスできるエリア」「コラボレーションのエリア」の3つを設けてゾーニング。その時のニーズに合わせて環境を選ぶこと、さまざまなコラボレーションがいつでもできること、テクノロジーがフレキシビリティを可能にすることを目指したものになっているという。
アバナード代表取締役の安間裕氏は、ワークプレース体験のベースにある考え方として、従業員の環境をよくすることは顧客満足度を上げることにつながると説く。これは、より良い従業員体験を提供している企業は、顧客満足度の高さやイノベーションを起こしやすさ、そして利益の向上といった調査結果もあるとしている。職場環境が持続的な価値の原動力であり、エンゲージメントが高い職場環境を整えていくというものだ。
新オフィスについては、背を低くしているファミレス型ブースを設置していることについて触れ、あえて、話し声が聞こえるようにすると、隣のブースに影響を与え、新しいアイデアが生み出されることもあるからだという。このことを例に「デジタルなワークプレイスはフィジカルなワークプレイスが支援することで、本当の意味での新しい働き方になる」というコンセプトを語った。
アバナード Modern Workplace Value Realization オファリングリードの庄昌子氏は、この環境で目指す働き方を「真にアジャイルな価値創造」としている。「最新のテクノロジーと、私たちのコラボレーションが可能にするイノベーションを目指す。そして、スピードとクオリティをもってアイデアから開発へとつなげていく」と語った。
またワークプレース体験について「ITだけで解決するものではない」とする。企業文化や従業員の体験についての新しいビジョンがあり、継続的な価値をもたらすことが重要という。「ITの視点では導入のがゴールとなるが、活用する側から見れば導入してからが始まり。その先をどうするのかがを最初に考えないと、大きな投資をしても最大限の効果が得られない」と話す。また働き方改革もHR領域だけの視点になりがちになるため、ビジネス全体を見通した戦略とロードマップが必要とした。
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