レノボ・ジャパンは6月25日、14型ワイドモバイルパソコン「ThinkPad X1 Carbon」、そして14型2-in-1ノートブック「ThinkPad X1 Yoga」の2019年モデルの発売を開始した。両機種は働き方改革に伴ってオンライン会議やテレワーク需要が高まることを考慮し、マイクやスピーカーの機能を強化したモデルだ。
レノボ・ジャパン代表取締役社長 デビット・ベネット氏は、自社が「働き方改革需要のマーケットリーダー」であると語り、法人市場で対前年比成長率が51.4%だと誇った。
そして日本での働き方改革に触れ、課題は企業のテレワーク制度の採用率が低いことや対象者が限定されていること、またテレワーク制度の利用率の低さにもあると述べた。その背景について調査を進めたところ、職場の方が生産性が高い(62.7%)、職場の会議に参加できない(44.1%)、セキュリティが心配(42.0%)といった結果が出たという。
そこで、ベネット氏は「私たちレノボがテクノロジーの力で日本に最高の職場を作りたい。社員にエンパワーメントを持たせ、より賢く仕事ができるように、いつでもどこからでも仕事ができるようにしなければならない」と考えたという。
レノボは働き方改革を支えるデバイスとして、ThinkPad X1 Carbon 2019、ThinkPad X1 Yoga 2019、ThinkVision M14、ThinkSmart Hub 500 for Zoom Roomsを発表した。
ThinkPad X1 Carbon 2019は、快適なオンライン会議を実現するために、ディスプレイ上部のベゼル部分に4つの360度全方位マイクを搭載、4メートル先の音声も集音できるようにした。スピーカーはキーボード面にツイーター、筐体底面にウーファーをそれぞれ2つずつ配置し、Dolby Atmosスピーカーシステム認証も取得した。スピーカーを優先したレイアウトで大型化を実現したという。
テレワーク時にはセキュリティ面にも配慮する必要がある、周囲に人がいる環境でも作業ができるように、ボタンひとつで視野角を狭められる「ThinkPad Privacy Guard」を搭載することも可能とした。
さらに、ディスプレイ上部のカメラを物理的に開閉できるカメラカバー「ThinkShutter」が標準搭載される。IRカメラ(赤外線カメラ)にも対応しているため、カバーを閉じている場合はWindows Helloによる顔認証は利用できないが、レノボ・ジャパン コマーシャル事業部製品企画部 ノートブック・タブレット担当の吉原敦子氏は、「その点に関しては利便性とセキュリティの両立になる。(シーンに合わせて)使い分けていただきたい。指紋認証も利用すれば、より使いやすくなると考えている」と説明した。
ThinkPad X1 Carbonの主な仕様は以下の通り。
販売価格は、23万3000円(税別)〜で、6月25日より販売開始だ。ただし、ThinkPad Privacy Guardは後日販売予定。
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