Googleが歌詞サイトのGeniusから歌詞を盗んでいるとの報道を受けて、同社は検索ページに表示する歌詞を見つける仕組みを説明した。Googleは、自社の歌詞機能が「今週、詮索の対象になっている」ことを認めたが、歌詞を表示する権利に関して、音楽出版社に使用料を支払っていると述べた。
Googleが歌詞を盗んでいるとされる問題は先週、The Wall Street Journal(WSJ)で報じられた。その記事が示唆するところによると、Geniusはアポストロフィを見れば、Googleに表示される歌詞がGeniusのものであることを証明できるという。歌詞に含まれる直線と曲線の2種類のアポストロフィをモールス符号に変換すると、「red handed」(現行犯)というフレーズを綴るとWSJは伝えている。
Googleは米国時間6月18日、「Google検索での歌詞発見を助ける仕組み」と題したブログ記事を公開。これによると、同社は歌詞の権利を管理する音楽出版社と協力することで、ソングライターが歌詞の対価を受け取れるようにしているという。ただし、音楽出版社がデジタルテキスト形式の歌詞を持っていないことも多いため、Googleはサードパーティーと協力して、それらの歌詞にアクセスしているとした。
「今週の報道では、当社に歌詞コンテンツを提供する企業のうち1社が歌詞のソースをめぐって、歌詞サイトと論争中であることが示唆されている。当社は歌詞に関するパートナーに対して、この問題を調査するよう依頼した」(Google)
Googleはまた、近いうちにデジタル歌詞テキストにサードパーティーの権利帰属を表示する予定だとした。
GeniusはSpotifyや「Apple Music」、さらにはYouTubeも含むさまざまなプラットフォームで、注釈付きの歌詞と楽曲情報を提供している。
Geniusにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。同社の最高戦略責任者のBen Gross氏はThe Vergeに対して、GoogleがGeniusからコピーした歌詞を「Lyrics OneBox」に表示していることを示す「反論不可能な証拠」があると語った。
Gross氏は「これは重大な問題であり、Googleはそれに対処する必要がある」と述べたという。
Googleは創作者の権利を「非常に真剣に」受け止めていると、同社の広報担当者は述べた。
米CNETに電子メールで送られた声明には、「Google検索の情報ボックスに表示される歌詞は、さまざまなソースからライセンスされたものであり、ウェブ上のサイトから集めたものではない。われわれは現在、データパートナーと協力して、この問題を調査しているところだ。パートナーが適切な慣行を守っていないことが判明した場合は、契約を終了する」と書かれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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