「Firefox」ブラウザー開発元のMozillaで最高経営責任者(CEO)を務めるChris Beard氏は、新しい収益計画の一環として、有料のサービスやサブスクリプションを提供したいと考えていると報じられている。ドイツのt3n誌が現地時間6月7日に掲載したインタビュー記事で、Beard氏は、安全なストレージソリューションやVPNサービスがこの計画に含まれる可能性を示唆した。
インタビュー記事の翻訳によると、Beard氏はt3nに対して、「より多くのサブスクリプションサービスを当社のラインアップに追加して、ユーザーとの関係にもっと注力し、ビジネス上の問題における回復力を高めたいと考えている」と述べたようだ。
Beard氏によると、現在Mozillaから無料で提供されているものは今後も無料で利用できるが、同社は2019年秋、おそらく10月に最初の有料プランを発表したいと考えているという。
Mozillaは、有料サービスの潜在的な利点を認めている。
Firefox担当シニアバイスプレジデント(SVP)のDave Camp氏は11日、電子メールによる声明で、「インターネットはすべての人に開かれ、利用できるものであるべきだという信念の下で、Mozillaは創設された。高性能かつ無料で、デフォルトでプライベートなFirefoxブラウザーが、引き続き当社の中核的なサービス群の中心になる。その一方で、有料サービスにアクセスしたい消費者がいることもわれわれは認識している。Firefoxユーザーが熟知し愛好する既存の製品およびサービスの開発と普及を危険にさらすことなく、有料サービスを利用したいユーザーのニーズに応えることは可能だ」と述べた。
Beard氏によると、Mozillaの売り上げの90%は検索によるものであり、同社には、検索事業以外でより深い顧客関係を構築したい強い動機があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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