Facebookは、スマートフォンアプリの使用状況データをユーザーから買い取るアプリ「Study」を新たに提供する。
このアプリは、ソーシャルメディアである同社にとって、ユーザーによるモバイルアプリの使用状況を知るための手段だ。アプリの公式サイトによると、参加者は、スマートフォンにインストールされているアプリ、アプリの使用時間、使用端末といった、アプリ使用状況データを共有することに同意し、報酬を受け取る。
誰でもStudyに参加できるわけではない。Facebookは、Studyに関する広告を同社プラットフォームなどで展開する予定だ。ユーザーは、その広告をクリックして自分の情報を提供し、その情報を基に参加者として選定されるかどうかが決まる。対象は18歳以上で、Facebookアカウントは必須ではない。選定されたユーザーは、Studyアプリをダウンロードする招待状を受け取る。招待状がなければダウンロードできない。同社は市場調査などを手掛けるApplauseと提携しており、Applauseは同プログラムの手続き一部を担当している。
参加者として選定されたユーザーが、自分の情報と引き換えにいくら受け取るのかという具体的な情報は公表されていない。
Facebookは、そのデータを収集する理由について、同社製品の改善にその情報を利用するためとしている。ユーザーIDやパスワードのほか、メッセージなど共有可能なコンテンツは収集しないとも述べている。
Facebookは、ユーザーに月額最大20ドル(約2200円)支払って使用状況データを収集する「Facebook Research」アプリを2016年から提供していたが、2019年1月に廃止した。2018年8月には、Appleのプライバシーガイドラインに違反していることを理由に、「Onavo」という別のアプリが「App Store」から削除された。Facebookは2019年2月に「Google Play」ストアからも同アプリを削除している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス