Appleはスマートフォンの普及に貢献しているかもしれないが、同社の最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏はユーザーにデバイスを使い過ぎないでほしいと考えている。
米国時間6月3日に行われたCBS NewsのNorah O'Donnell氏によるインタビューで、Cook氏は自身の「iPhone」の「スクリーンタイム」機能で受信する1週間の使用状況のレポートや、それらが自身のiPhoneの使用に及ぼした影響について語った。Appleは2018年の「iOS 12」のアップデートでこの機能を発表し、ユーザーが自分の端末をどのくらい何に対して使用しているかを把握できるようにした。Cook氏は自身の結果が「かなり重大だ」と述べた。
「まず、私は自分が思っていた以上に多くの時間を費やしていた。さらに、これまでより多くの通知が届くようになり、必要以上にiPhoneを手に取るようになっていた」と同氏は述べた。
その結果、iPhoneの責任を担っているCook氏は、自身のiPhoneの使用を控え始めた。「多くの通知を抑制し、iPhoneを手に取ることについてあまりそわそわしないようにした」(同氏)
O'Donnell氏はこの点をさらに追及し、Cook氏がユーザーにもiPhoneを使い過ぎないよう求めているのか尋ねた。Cook氏は、iPhoneは四六時中使うよう設計されていないと返答した。「われわれがiPhoneを作ったのはユーザーの生活をより良くするためだ。iPhoneが何を意味するのか、すべてのユーザーが自身のために決めなければならない」(Cook氏)
Cook氏は自身のiPhoneの使用に対して独自のルールを設けた。「私の単純なルールは、誰かの目を見るよりも多くiPhoneを見ていたら、自分が間違ったことをしているということだ」と同氏は述べた。
O'Donnell氏によるインタビューで、Cook氏は他にもプライバシーやAppleの独占的地位、偽のニュース、iPhoneに対する中国の関税について語っている。
(情報開示:CBS Newsは米CNETの親会社であるCBSの子会社)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス