5月28日~6月2日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
いよいよ、年に1度の開発者イベント、Apple WWDC 2019が開催される。米国カリフォルニア州サンノゼにあるマッケナリー・コンベンションセンターには、群青色にラッピングされた会場に実際に光るネオンの装飾が施され、ネオン調にアレンジされた絵文字が出迎えてくれた。
Appleは米国太平洋夏時間6月3日午前10時の基調講演を皮切りに、イベントをスタートさせ、世界中でチケット抽選に当たった開発者約6000人が、最新の開発環境を学び、Appleの技術者と直説話すチャンスを得ることになっている。
2019年のWWDCでは、iPhone/iPad向けのiOS、Mac向けmacOS、Apple Watch向けwatchOS、Apple TV向けtvOSが発表されるとみられている。基調講演は、Appleの米国サイトで日本時間6月4日午前2時からライブストリーミングが行われる予定だ。
iOSにはダークモードの追加、メッセージや地図、メールアプリの強化、統合された「探す」系のアプリ、そしてiPadの可能性を拡げるファイルアプリ強化や外部ディスプレイとしての活用など、提案性が強まるとみられる。
またMacでは、2018年に発表されていたiPadアプリと共通化した開発を実現する仕組みが一般の開発者向けにも公開されるほか、Mac ProやApple純正ディスプレイなどのハードウェアへの期待がかかる。
そうした中で、変化が訪れそうなのがiTunesだ。
iTunesはRip, Mix, Burnという新しいデジタル音楽の楽しみ方を提案し、その後登場した大ヒット音楽プレーヤーiPodの管理と音楽の転送という役割を果たした。加えて、iTunesに統合されたiTunes Music Storeの開設によって、デジタル音楽ダウンロードの正規ルートを開拓してきた。
しかし現在CDから音楽を取り込んだり、CD-Rに音楽をコピーすることはあまり一般的ではなくなってきたほか、iTunesには映画やテレビ番組、Podcastなどカバーするメディアの数も増え、おまけにiPhoneやiPadの管理まで担っている。
そこでiOS流に、Music、Podcast、Apple TV、iTunes Storeという4つのアプリに分割するアイデアが浮上しているのだ。
基調講演とそこで登場したソフトウェア、製品については、現地からレポートをお届けしたい。
アップル、「iTunes」の大幅変更をWWDCで発表か(6/3)WWDCを前にして、iPodの新製品となる「iPod touch」が刷新された。4インチタッチスクリーンを搭載し、iPhoneと同様にアプリを動作させることができるiOSが走るミュージックプレーヤーの新製品だ。
今回の刷新で、A10 Fusionチップが搭載された。A10は2016年発売のiPhone 7シリーズに搭載されたプロセッサで、おそらくこのタイミングでの刷新からすれば、2019年秋に利用できるようになるiOS 12の次(iOS 13)もサポートされるのではないか、と考えられる。
A10チップとiOS 12サポートによって、iPod touchとしては初めてAR Kitを用いた拡張現実アプリが利用可能になった。
iPod touchはWi-Fiでの通信は可能だが、セルラーに対応していない。また4インチという画面サイズも、現在のiPhoneに比べれば非常に小さい。しかし、Appleが普及を進めるApple MusicやApple Arcadeといった、音楽やゲームのサブスクリプションを楽しめる製品だ。
Appleのサブスクリプションサービスは家族で契約を6人まで共有できる仕組みとなっており、iPhoneより安いコストでこれらのサービスが楽しめるようになれば、ケータイを持たない子ども世代には最適で、非常に戦略的な製品と位置づけられる。
アップル、約4年ぶりに「iPod touch」新モデル--6色展開で2万1800円から(5/28)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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