KDDIは5月31日、中国のnrealと、XR技術を活用したスマートグラスの企画開発や日本展開を共同で推進する戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
今回締結したパートナーシップでは、nrealが開発したスマートグラス「nreal light」をベースに、同社が国内利用に向けた対応をサポートする。また、日本人が着用しやすいデザインへとカスタマイズし、日本国内向けのスマートグラスとしての可能性について、実証実験を通じて検討するとしている。
実証実験で使用するnreal lightは、単体で使用するものではなく、USB-Type Cケーブルでスマートフォンもしくは、クアルコムのチップセットSnapdragon 845搭載の「nrealコンピューティングユニット」に接続することで動作する。
スマートグラス本体の軽量化や安全性の確保、稼働時間の延伸を実現するほか、位置トラッキングにも対応したAR・VRアプリを利用できるという。さらに、52度の広い視野角に加えて、わずか88gという従来のスマートグラスにない軽さを実現しているという。
加えて、今後の5G普及がもたらす変化を見据え、XR技術による時間と空間を超える体験の創出に向けて、6月以降はnrealとともに日本国内において、さまざまなパートナー企業と協力しながら、スマートグラスを活用した実証実験を推進するとしている。
なお、NTTドコモは4月にMRヘッドセット「Magic Leap One」などを手がける米Magic Leapと資本・業務提携し、同社に対して約2億8000万ドル(約312億円)を出資したことを発表している。Magic Leapが今後日本向けに提供を予定している空間コンピューティングデバイスの販売権をドコモが取得するほか、日本におけるMRコンテンツの開発や普及を共同で促進するとしている。
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