ソフトバンクとKDDIは5月22日、ファーウェイ製スマートフォン「P30 lite」の発売延期を発表した。米国の禁輸措置に関する、グーグルのAndroidサポート停止などの影響を鑑みたためとしている。
P30 liteは、ファーウェイの新型スマートフォン「P30シリーズ」のエントリーモデルに位置づけられており、安価ながら夜景モードやボケ味を生かした撮影が可能なトリプルカメラや、オクタコアプロセッサ(Kirin 710)、RAM4GB、ストレージ64GBと高いコストパフォーマンスをほこる。5月21日に国内発表され、5月24日の発売を予定していたが、翌日になって発売延期が発表された。
ソフトバンクでは、ワイモバイルでP30 liteを取り扱う予定としていた。同社広報部は、今回の決定に対し「安心してお客様に販売できる状況かどうか影響を確認中のため、発売の延期を決定した」とコメント。影響範囲については、報道されているグーグルのAndroidサポートの停止などが焦点になるという。「端末を提供するからにはお客様に安心して使ってもらいたい。現状では確認が取れない限り提供は難しい」としつつ、確認が取れ次第、販売を再開すると回答した。
また、KDDI広報部は、「お客様への影響範囲の事実確認を行っている。現時点では、販売を判断するまでの確認ができておらず、総合的に判断して発売延期という措置をとった」とコメント。販売再開は今のところ未定だが、こちらも確認が取れ次第ユーザーに案内するとしている。
P30 liteの上位モデルに当たる「P30 Pro」を国内で独占提供するNTTドコモは、現時点でP30 Proの発売時期を明示していない。同社広報部に確認したところ、「影響範囲を確認している段階。現在、予約受付の停止を検討している」と回答したが、17時すぎに事前予約受付を停止すると発表した。受付再開については別途案内するとしている。
【5月22日17時25分追記】NTTドコモから、「ドコモ スマートフォン HUAWEI P30 Pro HW-02L」の事前予約受付を停止するとの発表があったため、その旨を追記しました。
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