Intelは台湾の台北で開催されているCOMPUTEXで現地時間5月28日、10nmプロセスの「Ice Lake」アーキテクチャを発表した。Intelのデスクトップ向けチップは、14nmの製造プロセス技術の時代から抜け出すしつつある。
第10世代「Core」プロセッサは、「i3」「i5」「i7」の各バージョンでOEMに出荷される。「Gen11」グラフィックスエンジンを備え、ディープラーニングが強化されており、低消費電力で人工知能(AI)処理を実行する「Gaussian Network Accelerator」を備えるとともに、Wi-Fi 6に対応する。
Intelは、Gen11グラフィックスエンジンの処理性能は「Gen9」の2倍だとした。ディープラーニングが強化されており、推論処理の実行時間は「市場の同等製品」の9倍弱だという。
Ice Lakeを搭載するシステムは、クリスマス頃に店頭に並ぶ見込みだ。
2019年末には、Intelが1月のCESで初めて発表した「Project Athena」のデバイスも登場する。
Intelは28日、Project Athenaの仕様も公開した。それによると、システムはスリープ状態から1秒未満で起動し、16時間の動画再生が可能なバッテリ持続時間が求められるという。
Athena搭載製品のリリースを予定している企業は、エイサー、ASUS、Dell、Google、HP、レノボ、Microsoft、サムスン、シャープなど。これらの製品には、第8世代と第10世代のCoreチップが採用される予定だ。
Intelはこれと同時に、モバイルおよびデスクトップPC向けに14種類の新しい第9世代「Core vPro」チップを発表するとともに、ワークステーション向けに14種類の新しい「Xeon E」プロセッサを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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