仮想現実(VR)ゲームのプレーヤーが実際に足を動かしてVR空間内を移動できるようにする手段として、サンダルのような歩行型VRデバイス「Cybershoes」を以前紹介した。Cybershoesは、底面に設けられたローラーを装着者が回転させ、その動きをVR空間へ反映するため、移動と方向転換しか制御できない。
これに対し、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の「WalkOVR」は、足だけでなく下半身の動きもとらえるので、VRコンテンツでよりリアルな体験ができそうだ。
WalkOVRは、複数のセンサーで下半身の動作を取得し、その動きをVR空間のキャラクターなどへ反映させるためのウェアラブルデバイス。実際に移動する必要はなく、大がかりな全方向トレッドミル(ODT)を使わず、広さの限られる一般家庭でも臨場感のあるVR体験が楽しめる。
モーションセンサーは、腰と左右の大腿部下端および足首に装着する。ストラップで巻きつけるだけなので、モーションスーツを着るような手間はかからない。動作データはBluetoothでゲーム機などへ無線送信されるため、邪魔になるケーブル接続も不要。
歩かずにその場で足踏みすれば、VRコンテンツ内のキャラクターを歩かせたり走らせたりできる。さらに、腰を落としてかがみ地面に落ちている物を拾う、といった動作も実行可能だ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月12日まで。記事執筆時点(日本時間5月28日15時30分)でキャンペーン期間は15日残っているが、すでに目標金額2万5000ドル(約274万円)の3倍近い約7万2000ドル(約788万円)の資金を集めている。
WalkOVRの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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