頭に浮かんだメロディを音楽として表現したい場面がある。楽器の演奏に長けた人であれば難なくできるだろうが、そのレベルに達することは容易でない。また、ある楽器を演奏しながら別のメロディを別の楽器で同時に鳴らしたいとしても、物理的な制約から不可能なことが多い。
そこで、歌声で楽器を操作できる音声対応MIDIコントローラー「Dubler Studio Kit」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Dubler Studio Kitは、PC用ソフトウェアとUSB接続マイクで構成されたシステム。マイクに向かって歌うと、音声信号がMIDI制御用データにリアルタイム変換される。このデータをMIDI楽器やMIDI対応の音楽制作ソフトウェア(DAW)へ送り込むことで、声を使った楽器演奏が可能になるのだ。
遅延は10ミリ秒から12ミリ秒と小さく、スタジオなどでの音楽制作だけでなく、ライブ演奏にも利用できる。ハミングや単純なウーアーコーラスでもMIDI制御が可能。ハンドクラップやフィンガースナップなど、声以外の音も使える。
歌声でMIDI信号のピッチやベロシティ、エンベロープ、ピッチベンドをコントロールできるほか、エフェクトやフィルターのパラメータ制御も実行可能。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月17日まで。記事執筆時点(日本時間3月18日17時)でキャンペーン期間は29日残っているが、すでに目標金額4万ポンド(約593万円)の2倍を上回る約10万2000ポンド(約1511万円)の資金を集めている。
Dubler Studio Kitの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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