仮想現実(VR)ヘッドセット対応ゲームは没入感が高いものの、歩き回るタイプのゲームでVR空間を移動しようとすると現実の世界に引き戻されてしまう。というのも、自分の足を使って移動するのではなく、コントローラを操作する必要があるからだ。歩く動作をVR空間の移動操作に反映させる「Virtuix Omni」のようなデバイスは存在するが、大がかりになってしまい、家庭では使いにくい。
そこで、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した、気軽に導入できる歩行型VRデバイス「Cybershoes」を紹介しよう。
Cybershoesは、サンダルのような形をしたVR用コントローラ。装着した足を動かすと、底面のローラーが回転し、その情報をVR空間へ反映させられる。椅子に座って歩くように足を床の上で動かせば、VRの世界を自然に歩ける。実際に歩くわけでないので安全なうえ、部屋の大きさという制約からも解放される。
ローラーの動きを検出するだけでなく、Cybershoesは足の向いている方向もトラッキングしている。そのため、VRヘッドセットで顔を向けた方向と、足の向いている方向を別々に認識してゲーム内で処理できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月1日まで。記事執筆時点(日本時間10月9日14時30分)でキャンペーン期間は23日残っているが、すでに目標金額3万ユーロ(約339万円)の5倍を上回る約16万3000ユーロ(約1843万円)の資金を集めている。
なお、26万ユーロ(約2940万円)以上集まった場合は、Cybershoesを上下に動かしてかがむ動作を再現できる機能を追加する計画。さらに、ジャンプする機能の追加も予定している。
Cybershoesの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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