ソニーは5月27日、スタートアップの立ち上げを支援するパソコン専用のウェブアプリケーション「StartDash(スタートダッシュ)」を公開した。チェックリスト形式の質問に回答していくだけで、事業計画書など起業に必要なさまざまなドキュメントを無料で作成できる。
ソニーは、スタートアップの創出と事業運営を支援する「Sony Startup Acceleration Program(ソニー・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム、SSAP)」を通じて、2014年のプログラム開始からこれまでに、国内外で750件の新規事業案件を審査し、34件を育成、14の事業を立ち上げている。これらを通して、多くのスタートアップがつまずくポイントがあるなど、スタートアップ共通の障壁があることがわかってきたとのこと。今回、その経験やノウハウを体系的にまとめ、新たに誰もが使いやすいウェブアプリケーションの形で提供した。
「アイディエーション(アイデアの創出)やコンセプトメイキング」、「ビジネスモデルの仮説構築」など、事業化までの各フェーズで必要とされる要素を抽出し、チェックリストにまとめたほか、チェックリストに沿って、質問に回答するだけで、新規事業やスタートアップに不可欠な要素を、漏れなく俯瞰して確認することが可能。各チェック項目はフローチャート形式で表示され、新規事業やスタートアップに必要な項目が順を追って表示されるため、計画の整理もできる。
資金調達時に投資家等に説明するために必要となる事業計画書や、事業の構成要素を整理できるビジネスモデルキャンバス、事業の収支を見積もるための数値計画など、アイデアを事業化するために欠かせないさまざまなドキュメントを自動的に作成でき、投資家へのプレゼンテーションに使用する原稿案も自動で作成するなど、スタートアップの立ち上げを効率的に支援する。
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