ソーシャルネットワークのFacebookは有益なツールを提供することによって、公衆衛生機関が疾病に対処するのを支援したいと考えている。そのツールとは、人々の居住地域、移動状況、インターネットアクセスの有無に関するデータを示す3種類のマップだ。
同社は、公開されているデータベースと24億人近くのFacebookユーザーからの情報を使用して、これらのマップを作成した。
マップの1つには、特定地域に居住する人口に関する情報とその年齢に関するデータが含まれる。Facebookは、人工知能(AI)の力を駆使し、国勢調査情報と衛星画像を使用して、人口マップを作成した。同社によると、どの情報源よりも3倍詳細だという。Red Crossは既に、麻疹ワクチンの接種について教育する人材をどのように各地に派遣するかの判断に、このマップを利用している。
2つ目のマップは、位置追跡をFacebookに許可したFacebookユーザーのデータを利用したもので、人々の移動状況を表している。各種機関はこのマップを、人から人へ伝播する、インフルエンザなどの伝染病の根絶に利用できる可能性がある。
3つ目のマップは、特定地域でどの程度のインターネットアクセスが利用できるかを示すもので、各種機関はこれにより、家庭訪問の代わりにオンラインメッセージで患者とコンタクトがとれるかどうかを、これまでよりも適切に把握することができる。
Facebookは、この公衆衛生に関する取り組みで、国連児童基金(UNICEF)、ハーバード公衆衛生大学院、Direct Reliefなど、10を超える非営利組織や大学と提携している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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