オランダのアムステルダムでは、人口の半数近くが目的地への移動に自転車を利用しているにもかかわらず、依然として大気汚染が問題となっている。GoogleでGoogle Earth Outreach担当のプログラムマネージャーを務めるKarin Tuxen-Bettman氏が米国時間5月16日にブログ記事で述べたところによると、同社はアムステルダムの大気質を詳しく調査するため、「Project Air View」用のストリートビュー撮影車2台を導入するという。
Googleによると、これらの車両は、一酸化窒素、二酸化窒素、超微細な塵やすす(滅多に測定されることのない、きわめて小さな粒子)を測定する大気センサーを装備しているという。アムステルダムで収集したデータは、分析ののち、一般市民や科学者、各種機関に公開される予定だ。
「この調査は、大気汚染に関する認識を広め、人々が行動を起こす助けになる。(中略)われわれの願いは、このような小さい変化がすべての人のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するのに役立つことだ」(Tuxen-Bettman氏)
Googleは、英ロンドン、デンマークのコペンハーゲン、米テキサス州ヒューストン、米カリフォルニア州オークランドでの調査をベースにする。Googleは2017年、ストリートビュー撮影車および環境センサーメーカーのAclimaと共同開発した技術を利用して、オークランドの大気の汚染状況をブロックごとに示した地図を公開した。この地図では、汚染がどこから来たかの情報を道路ごとに示した。2018年9月の時点で、Googleは大気質地図作成を、ストリートビュー撮影車を50台増やして世界中のさらに多くの場所で行うまでに拡大させている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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