坂ノ途中は5月16日、農林漁業成長産業化支援機構、Impact and Innovation、セラク、ナントCVC、京信イノベーションC、京都大学イノベーションキャピタル、NECキャピタルソリューション、みずほキャピタルが運営するファンドなどを引受先として、総額6億100万円の第三者割当増資を実施したと発表した。
これまでも同社では、シードラウンド(2012年12月/約4600万円)とシリーズAラウンド(2016年12月/約2億円)で資金調達を実施しており、累計調達額は約8億4700万円となる。
同社は、野菜を中心とした食品ECを展開しており、提携先約200件のうち9割は新規就農者だという。資金調達後は、新規就農者ならではのリソース不足を補うツールの提供(栽培管理システム、農作業アシスト機器、自社便やネットワーク物流便拡大など)、旗艦店出店などによる集客の強化、需要の安定化に取り組む。
また、定期宅配(サブスクリプション)サービスの顧客離脱率は、月5〜6%と業界最低水準を維持しているが、これをさらに下げ、より安定させることで生産者の営農計画を立てやすくするという。
加えて、次代の農と食をつくる会と提携して運営している有機農産物の生産者とバイヤーのマッチングサービス「farmO」において、2019年に新たに受発注機能を追加。その後、請求・決済機能も追加する。
アグロフォレストリーを実践する「コーヒー事業」(2016年にラオスで事業スタート、2018年にはミャンマー、フィリピンにも進出)においても、2019年にはタイ、イエメン、バリ、ネパール、中国と産地を広げる計画となっており、産地では品質向上のプロジェクトを加速させ、日本国内を中心にコーヒーを販売する。国内では、アジアのスペシャルティコーヒーのマーケット拡大に取り組むとしている。
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