富士通×電通、パーソナルデータを活用したライフデザインで実証実験

 富士通と電通は5月13日、パーソナルデータを活用したライフデザインの共同検討を開始したと発表した。

 個人が自分のパーソナルデータを主体的に管理できるデータポータビリティ社会の到来に先駆けて、パーソナルデータを個人が自由に活用できる「マイデータ・マイライフ」と呼ばれる概念を掲げて行うもの。

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 同活動の一環として両社は、個人に関わる「時間」と「趣向」のデータを活用し、個人にあったライフスタイルをデザインする実証実験を8月に実施する。対象者は、一般人約200人(予定)。実施場所は、東京都内事業所(予定)。

 なお、同実証実験では、データは自分自身がコントロールすべきという考えのもと、両社が参加者に自分自身のデータについて、参加者が利用許諾した自身の「Google カレンダー」のデータを活用し、趣味・趣向のデータをマッチングさせてライフスタイルを提案する。

 具体的には、参加者がその場で登録する個人の趣味・趣向データと、各自治体の募集・活動などの地域情報や、さまざまなイベント情報・メディア番組情報などといった各種企業の情報とを連動。個人それぞれの状況に合った情報をレコメンドする。今回の実証実験では、テレビ番組情報などを元に、各個人の趣味・趣向にあったテレビ番組情報などをレコメンドする予定。

 また、同実証実験に向けて構築するサービスでは、個人が安心してデータを取り扱うことを可能にする富士通のPDS(Personal Data Store)サービスである「Personium(ペルソニウム)」サービスを基盤とし、電通が提唱する「タイムフィリング」(自分の時間をより能動的に埋めていくことで、生活にリズムができ、好奇心や興味が芽生え、新たな出会いが生まれる、という考え方)のもとで富士通が開発したアプリケーションを使用するという。

 今後は、同実証実験の結果を踏まえ、個人視点でのパーソナルデータ利活用のあるべき姿を両社で検討。ソフト・ハード面で、利便性と安全性を確保したサービスの研究・開発に生かす。また、データポータビリティ社会を見据えたパーソナルデータ利活用モデルを、さまざまな企業も交えて検討するとしている。

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