既存の聴診器をデジタル化、聴診力の底上げへ--シェアメディカル、「ハミングバード」を発売

 シェアメディカルは5月9日、小児科専門医の道海秀則医師と共同で聴診器デジタル化ユニット「ハミングバード」を開発したと発表した。発売時期は8月、予定価格は5万円前後を見込む。

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 ハミングバードは、医師が所有している聴診器に装着してデジタル化する聴診器デジタル化ユニットだ。

 同社によると、欧米では電子聴診器が登場しFDA認証を得る製品もでているが、その多くはチェストピース(集音盤)を備えた独立した聴診器だという。同社が聴診器を利用する医師に対して行ったヒアリングでは、医師の多くがブランドや価格より性能や音質を重視。買い換えるとしたら次も同じ製品を買うとの回答を得たという。

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 そこで、すでに医師が愛用している聴診器そのものをアップデートし、デジタル化する独自のユニットを開発した。内蔵アンプによる音量調節に対応しているほか、騒がしい診察室内でも正確な聴診が行えるようにノイズリダクション機能を実装しているのも特徴だ。

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 Bluetooth通信によるデータ転送にも対応する。さらに、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)を内蔵し、センサーが捉えた微弱な生体音から心音や肺音を強調して抽出するリアルタイム処理に対応。アップデートにより、循環器科や呼吸器科など診療科ごとに医師が必要な波形を強調する機能なども可能だとしている。

 同社では聴診器のデジタル化のメリットとして、訪問看護師の聴診データを医療用メッセージングサービス「メディライン」を利用して、他職種チーム内で共有できる点や、録音した心音や肺音を院内カンファレンスなどで共有し、聴診力の底上げが可能になることなどを挙げている。

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