Googleは米国時間5月7日、人工知能(AI)による「Googleアシスタント」の機能「Duplex」を、ウェブ上のタスクを実行できるように拡張した「Duplex on the web」を発表した。また、ディープラーニング技術の進歩のおかげで、Googleアシスタントの次世代版はほぼゼロレイテンシー(遅延なし)で機能するとも述べた。
2018年のGoogle I/Oで発表されたDuplexは、極めて人間らしい話し方をする音声アシスタントで、スマートフォンを通してレストランの予約などを支援する。Duplex on the webにより、レンタカー予約用のオンラインフォームを記入するなどの時間のかかるタスクを実行できるようになる。
「このエクスペリエンスをユーザーと企業の両者にとってより良いものにしたいと考えている」と、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏はレンタカー予約のデモを披露しながら述べた。ユーザーがGoogleアシスタントにレンタカーの予約を指示すると、Duplexは予約ページを表示して、ユーザーの個人情報の記入を自動的に開始する。サイト内を移動しながら、「Gmail」や「Googleカレンダー」などのツールを利用して旅行日程などの関連情報を取得する。
またPichai氏は、次世代のGoogleアシスタントが「非常に高速で、スマートフォンのタップ操作が遅く感じられるほどだ」と述べ、その様子もデモで示した。
ディープラーニング技術の進歩により、GoogleはGoogleアシスタントのモデルを100GBから0.5GBにまで縮小し、遅延を実質的になくすことができた。端末上で実行し、要求をリアルタイムに処理および理解し、これまでの最大10倍の速度で回答することができる。ユーザーは、音声でスマートフォンを操作し、実質的に遅延なしで複数のアプリ間でマルチタスクを実行することができる。次世代Googleアシスタントは、2019年内に新しい「Pixel」スマートフォンに搭載される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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