Microsoftは米国時間5月6日、シアトルで開幕した開発者会議「Build」で、オープンソースプロジェクト「Chromium」をベースとする「Microsoft Edge」の次期リリースの一環として提供予定の複数の新機能を発表した。これらの新機能は、「Windows 10」上でEdgeを実行するPCを特にターゲットとしており、「macOS」や「Windows」の旧バージョン向けのEdgeにこれらの機能がポーティングされるかどうかについては言及されなかった。
古い業務処理アプリを使用している企業の管理者にとって、「Internet Explorer(IE)」モードが追加されることは、アップグレードするかどうかの判断を左右する。同モードにより、企業はEdgeをデフォルトブラウザとして使用するようにPCを設定しつつ、Internet Explorerをベースとする古い機能を必要とするアプリやウェブサイトのリストを指定することができる。
Microsoftによると、新しいEdgeでは、そうした旧式ページが新しいInternet Explorerタブとして、デフォルトブラウザウィンドウに直接統合されるという。Googleの「Chrome」で「IE Tab」拡張機能を使用する場合でも、類似の機能が利用できる。
Microsoftはさらに、ブラウザセッションにおけるユーザーの行動をトラッキングするサードパーティーの機能を制限するプライバシー制御を、新しいEdgeに追加すると発表した。この新しい制御では、「Unrestricted」(無制限)、「Balanced」(バランスのとれた)、「Strict」(厳格)の3つの設定が提供される見込みだという。
Microsoftによると、新しいEdgeには情報過多に対処する「Collections」という整理機能が搭載されるという。この機能により、Edgeユーザーは「コンテンツをより効率的に収集、整理、共有、エクスポートして『Office』に統合」できるという。
最後に、Chromiumベースの機能に依存するウェブサイトや拡張機能を構築する開発者らに対し、「作業を追加することなく、Edgeブラウザで同じ互換性が得られるようにする」とした。
ChromiumベースのEdgeは現在、開発者を対象とした初期テストビルドとして提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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