米国時間4月22日、またしてもサムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」に関する悪い知らせが飛び込んできた。同製品をめぐっては先週、早期に生産されたレビュー用端末の画面が破損するという報告が複数寄せられていた。サムスンは、26日に予定していた同製品の発売を延期することを認め、「数週間のうちに」新しい発売日を発表すると述べた。
「ディスプレイについて報告された問題を検査したところ、ヒンジの上下の露出部分における衝撃が関係している可能性があることがまずわかった。端末内部の物質がディスプレイの表示性能に影響していたケースもあった」と、サムスンは声明で述べた。「このフィードバックを十分に評価し、さらなる社内テストを実施するために、Galaxy Foldの発売を延期することにした」(サムスン)
同社は、このデバイスを予約注文していたユーザーに電子メールを送り、「2週間以内に、より具体的な出荷情報」を通知すると述べた。出荷されるまでは端末代金がユーザーから徴収されることはなく、気が変わった場合は、出荷前ならば注文をキャンセルすることができる。
同端末の発売延期については、The Wall Street Journalが22日に報じていた。その前には、EngadgetのRichard Lai氏が21日、香港と上海でそれぞれ23日と24日に予定されていた発売関連イベントが延期になったとツイートしていた。
Foldのプラスチックスクリーンの問題は、ハイテク愛好家らの間で騒動となっており、2000ドル(約22万円)もするサムスンの折りたたみスマートフォンの耐久性と、折りたたみ端末という概念そのものに対して、疑念を投げかけることとなった。
米CNETのGalaxy Foldレビュー機には問題は発生しておらず、報告されているスクリーン問題については、サムスンと連絡を取り続けている。
モバイル関連の内部情報を取り上げることの多いIce Universeは21日、発表イベントだったと想定される「2件のイベント」の延期を確認したとし、端末自体の出荷も延期される可能性があると示唆していた。またSamMobileは同日、「この件について詳しいと主張する関係筋」の話として、サムスンは会場の問題が延期の原因だと述べたと報じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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