空港スタッフに代わりにアバターロボット--JAL、羽田空港でトライアル

　日本航空（JAL）は4月19日、インディ・アソシエイツの遠隔操作ロボットをベースに、空港での活用を想定したアバターロボット（愛称「JET（ジェット）」）を開発したと発表した。

愛称は「JET（ジェット）」

　また、さまざまなロボットの試験導入の経験を持つ日本空港ビルデング「Haneda Robotics Lab」の協力のもと、JETによる案内業務のトライアルを羽田空港にて実施する。

　実施場所は、羽田空港国内線第1旅客ターミナル 2階 JALスマイルサポートカウンター付近。実施期間は、4月22日〜4月24日10時〜11時、14時〜15時（予定）。

　JETは、人型の遠隔操作ロボット。操作者は、VRの技術を使い、ロボットの移動、腕と顔を動かすことによる感情表現、ロボットを介した音声通話が可能。

　親しみやすい外見とボイスチェンジャーを使った音声で、空港スタッフに代わり利用者の案内を担当する。

トライアルの概要

　今後は、国内外の空港でさまざまな案内業務を想定したトライアルを実施し、JETの活用方法の検証を行う。また、操作性の向上、案内業務以外への活用を目的とした機能強化を行い、2020年からの一部実用化を目指すという。

　さらに、同技術を活用することで、出産、子育て、介護などにより在宅勤務を行う社員が遠隔で業務が行えるようになることから、利用者へのサービス品質向上とともに社員の働きやすい環境づくりにも貢献できる技術として検証を進めるとしている。