製造業向けのAIサービスを展開するスカイディスクは4月19日、SBIインベストメント、AJS、中島工業、鈴与商事、りそなキャピタル、環境エネルギー投資、みずほキャピタル、DG Daiwa Venturesの合計8社から、総額8億6000万円の資金を調達したと発表した。
同社は、日本の社会課題のひとつである労働力不足を解決するため、自動車・化学業界をはじめとする多くの製造業の顧客やパートナー企業との共創により、製造現場に対して年間数十件のAIプロジェクトを進めている。具体的には、2017年10月に、AI活用による化学製品の品質向上を目指すAJSと提携し、主に旭化成グループの工場におけるAI活用を推進。
また、2018年1月には、90年以上の歴史を持ち工場用プラント設備の設計、施工、メンテナンスを行っている中島工業と提携。工場向け水処理装置にAIを組み込んだパッケージ商品の開発を実施した。さらに、2019年1月には、東海地区におけるFA(ファクトリーオートメーション)機器関連商社である鈴与商事と提携し、FA機器とAIサービスを組み合わせたビジネススキームの開発を進めている。
同社では、これらの事業会社と協業を進めていく中で、より強固なパートナーシップが必要と考え、資金調達を実施することにしたという。現在、8カ国で30名以上のエンジニアが在籍しているが、今回の資金調達により、国内だけでなく海外も含めた優秀な人材の採用を強化。製造業向けAI開発ツールを充実させ、現場へのAI導入を加速させるとしている。
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