ブラックホールにちなんだグーグルのロゴ、通勤中に考案されていた

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年04月11日 13時38分

 Googleは通常、数週間もしくは数カ月間かけて同社のロゴ「Doodle」を計画するが、科学的発見により、親しみを感じるバリエーションに富んだDoodleを考案するアーティストに短期のスケジュールが求められる場合がある。

 米国時間4月10日に初公開された、ブラックホールを撮影した画像に科学技術コミュニティーが驚嘆する中、Googleはこの画期的な出来事を祝うためにすぐに行動を起こした。同社がこのたび公開したDoodleでは、ブラックホールの並外れた引力を反映したアニメーションが展開している。中央にブラックホールの画像があり、ロゴの文字に続いてその画像までもが深い穴に吸い込まれていくというものだ。

提供:Google
初公開されたブラックホールをモチーフにしたアニメーションが楽しめるDoodleは、わずか数時間で制作された
提供:Google

 コラボレーションプロジェクト「Event Horizon Telescope」の科学者チームは10日早朝、ピンぼけしたキャンプファイアの炎のようなブラックホールの画像を公開した。ブラックホールの輪郭を初めて捉えたことは科学における大きな成果で、100年以上前にアインシュタインが提言し、今日の物理学と宇宙の理解において基礎理論となっている相対性理論の証明または反証につながる可能性がある。

 この成果に着目したDoodleアーティストのNate Swinehart氏は10日早朝、出勤途中の車中で今回のDoodleのコンセプトを起草した。同日の午後にはすでに、同氏の作品はGoogleのホームページで公開されていた。

 「今回の成果は本当に素晴らしく、感動的で、衝撃的だ」「人々のこの成果への興味をそそる、小さくてチャーミングなものをホームページ上で発表できることは、アーティストにとって大きな機会だ」とSwinehart氏は述べた。

Nate Swinehart/Google
Nate Swinehart氏による今回のDoodleの草案
提供:Nate Swinehart/Google

 Swinehart氏はこれまでにも、宇宙にちなんだ他のDoodleを1日もかからずに制作している。2017年には赤色矮星「TRAPPIST-1」の周辺で新たに発見された地球サイズの7惑星を、2009年には月面に水がある証拠の発見をテーマにしたDoodleを制作した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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