パナソニック ライフソリューションズ社は、リノベーションのノウハウが詰まった施設「TOKYO リノベーション ミュージアム」(TRM)をオープンする。何から始め、どう進めれば良いかわからないというリノベーションに対する疑問を解決できるような場を目指す。
オープンは4月13日。東京都港区のパナソニック東京汐留ビル1階(東京都港区東新橋1丁目5番1号)に位置し、約1000平方メートルの面積の中に、10分の1スケールにしたリノベーション事例の模型、タッチパネルを使った診断ツール、75平方メートルのリアルサイズマンションのモデルルームなどを設ける。開館時間は10~17時。パナソニック東京汐留ビル内には、地下2階から1階にかけて「パナソニック リビング ショウルーム 東京」を設置しており、今回1階部分をTRMへとリニューアルした。
パナソニック ライフソリューションズ社 社長の北野亮氏は「パナソニック ライフソリューションズ社は、4月1日にエコソリューションズ社から名称を変更した。TRMはライフソリューションズ社を象徴する取り組み。名称もパナソニックという企業名ではなく、都市名の『TOKYO』とし、あえてリフォームではなくリノベーションとした。リフォームであれば、パナソニック リビング ショウルーム 東京もあるし、同様の場を提供している施設は数多くある。しかし最近の住宅事情を見ると、中古マンションを購入して、好きな家へとリノベーションすることが選択肢として脚光をあびつつある」と、TRMと名付けた背景を話した。
施設内は、リノベーションに関するさまざまな知識を「学ぶ」エリア、リノベーションで得られるくらしに「憧れ」を感じるエリア、リノベーションをしたいという思いを「実現」するエリアと、3つの要素で展示を構成している。
学ぶエリアでは、タッチパネルを使った診断ツール「ライフ・ファインダー」を備える。診断結果はQRコードで読み取り、帰宅後に家族や業者などと共有も可能。リノベーション後のくらしを快適にするためのポイントを紹介するコーナーも用意する。
75平方メートルのマンションを2つ用意した、憧れを感じるエリアでは、既存の間取りを生かしてリノベーションした「REAL SIZE MODELS A」と間取りを取り払い、イチからリノベーションした「REAL SIZE MODELS B」を設置。見比べることでリノベーションの可能性を探れるとしている。
実現するエリアでは、リノベーションをサポートするサービスを用意する。今回、一点ものリノベーションマンション専門サイト「cowcamo(カウカモ)」を運営するツクルバ、住まい相談室「プロイエ」を展開するパナソニック プロイエサービス、リノベーション費用の相談ができる三井住友信託銀行に加え、建築家、インテリアコーディネーターといった、他業種提携パートナーとも組んでおり、スペース内に「コンサルティング&サービス」を設ける。
パナソニック ライフソリューションズ社副社長の道浦正治氏は「パナソニックだけではお客様のニーズに応えられる限界がある。パートナーと共創するスタイルで取り組んでいきたい」とコメントした。
会場には、ゲストとして石田ゆり子さん、ムロツヨシさんが登場。ライフ・ファインダーを体験した石田さんの好みの家が紹介されたほか、ムロさんの理想の家をイメージした間取りがモニタに映し出された。間取りを確認したムロさんは「自宅の間取りにそっくり」とコメントしていた。
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