Advanced Micro Devices(AMD)がこのほど、新たなモバイルプロセッサ4種を発表した。第2世代の「Ryzen PRO」3製品と、「Athlon PRO」1製品だ。いずれも「Radeon Vega」グラフィックスを搭載し、TDPは15Wで、超薄型モバイルデバイスには理想的な製品だ。
AMDが公開しているベンチマークからは、旧製品の「Ryzen 7 PRO 2700U」と比べると、最新の「Ryzen 7 PRO 3700U」は、一般的なベンチマークにおいてパフォーマンス全般がそれなりに向上していることが分かる。
しかし、AMDによる同等のIntel製品との比較では、明確なパフォーマンス向上が見てとれる。AMDはRyzen 7 PRO 3700Uが、「Cinebench NT」CPUテストと「3DMark 11」グラフィックステストでIntelの「Core i7-8650U」を大きくリードしたとしている。
AMDのチップは、「Adobe Photoshop」、「3ds Max」、医学的ビジュアライゼーションなどのソフトウェアアプリケーションを使った実性能のテストでも、Intel製品と大きなパフォーマンスの差を示したという。
消費電力面では、AMDの新型チップは最大12時間のバッテリ寿命と10時間のビデオ再生が可能とのことだが、バッテリ寿命はワークロードに大きく左右される点に注意が必要だ。
またAMDの新型チップは、全方面にさまざまなセキュリティ機能を装備している。ブートキットからの保護策としてセキュアブート機能を搭載、システム攻撃への対策としてOSのセキュリティを強化、メモリ攻撃に対してはメモリ暗号化を備える。
AMDは完全なメモリ暗号化を標準機能として提供する唯一の企業だという。Intelはハイエンド(かつ高価格帯)のプロセッサにのみ一部のセキュリティと管理機能を提供しているに過ぎないと、AMDはアピールしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス