中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を監視している英政府主導の委員会が、ファーウェイのネットワーク装置のセキュリティ脆弱性について警告した。修正は難しいだろうとしている。
現地時間3月28日に公開されたファーウェイサイバーセキュリティ評価センター(HCSEC)監視委員会のレポートによると、ファーウェイのソフトウェア開発に対するアプローチによって、「英国の通信事業者へのリスクが著しく高まっている」という。
HCSEC監視委員会はまた、2018年のレポートで同委員会が指摘したセキュリティ問題に対するファーウェイの対処が「実質的には進んでおらず」「今後の製品を適切にリスク管理するのは難しいだろう」としている。
HCSEC監視委員会は、英国における5Gサービス事業からファーウェイを排除することは提案しなかった。その点について判断を下すのは、デジタル・文化・メディア・スポーツ省だ。
ファーウェイは電子メールで声明を寄せ、本レポートで取り上げられた問題を「非常に深刻に」受け止めていると述べた。
「ファーウェイの英国におけるプレゼンスを維持するための緩和戦略に対して実施されている監視が、世界でも最高水準の厳しく厳重なものであることは、ほぼ間違いない。そのため、このレポートは英国のネットワークが昨年よりも脆弱になったとしているわけではない」(ファーウェイの広報担当者)
米国は、中国のスパイ行為に使われるおそれがあるとして、ファーウェイの5G関連機器を採用しないよう欧州の同盟国に圧力をかけている。この3月には、駐独米国大使がドイツの経済大臣に対し、ファーウェイを外さなければ米国は戦略的情報の共有を制限すると警告した、と伝えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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